2020.10.21 水曜 晴

 午前中、約10キロ歩く。呉羽方面。

 FAXで届いた「天地人」のゲラを点検し、1カ所訂正。

 ここ数日に続き、画面左の巨峰に取り掛かるが、しばしば絵筆を置いて中断。その間、司馬の「国盗り物語」を読み進める。

 司馬の小説は、講談師の語りである。才能に恵まれた偉大な講談師。とすれば三島由紀夫などは、水晶玉を眼前に置いた詐欺師か。川端康成は美しい小袖を羽織った妖怪。男とも女ともつかぬ。

 彼らに比べて、現代の小説家は小粒である。いや、これから<何か>になりおおせる作家がいるとしたら誰だろう。